降圧剤を急に止めると生活習慣病になる確率が上がる

高血圧の治療として、基本となるのが降圧剤です。
降圧剤は血圧を下げる作用を持つ、成分が含まれています。
症状や合併症などの有無によって、様々な降圧剤が使い分けられています。

服用していると、血圧が正常値で安定する事から、「もう薬は飲まなくていいかな」と、判断してしまい勝手に服用を止めてしまうケースも少なくありません。
薬はできるだけ飲みたくないという方も多いですが、降圧剤は急に服用を止めてしまうと、生活習慣病を引き起こすリスクが、グンと上がってしまう為注意が必要です。

血圧が正常値に保たれているのは、降圧剤の作用があるからです。
急に飲まなくなってしまうと、薬で下げていた反動から、一気に血圧が上がってしまう恐れがあります。
血圧が急上昇する事で、動脈硬化という生活習慣病を招いてしまうかもしれません。

動脈硬化とは動脈という血管が、硬くなる症状の事を言います。
実は高血圧と動脈硬化は、切っても切れない関係です。

血圧が高くなると、血管内に大きな圧力がかかります。
その圧力により血管に傷ができると、そこから脂肪分が溶けだしてしまうのです。
コレステロールなどの脂肪は、血管壁に付着しアテロームという、こぶのような血栓となります。
アテロームができた事で、より血管は狭くなり、血液が流れる圧力が血管にかかってしまう事から、より一層血圧は上昇します。
このように、血圧が高い事で動脈硬化を招き、動脈硬化がさらなる血圧の上昇を招いてしまうのです。

動脈硬化は心筋梗塞や脳梗塞、脳出血といった、大きな病気を発症するリスクが高まります。
血圧が正常になったからといって、自分勝手に降圧剤の服用を止めないようする事が、動脈硬化などの生活習慣病の予防に繋がるでしょう。

降圧剤をやめたいなら食生活の改善を

健康診断や病院で「高血圧」と診断された事で、降圧剤を服用している方は、少なくありません。
現在、日本では患者や患者予備軍を合わせると、何と約4300万人もの方が、高血圧と言われています。
高血圧は生活習慣、特に食生活を見直す事で、症状が改善するケースもみられます。
できるだけ降圧剤を飲みたくないというのであれば、医師と相談しつつ食生活を見直してみましょう。

高血圧となる原因と言われているのが塩分です。
塩分は体の機能を維持する為には、必要不可欠ですが過剰に取り過ぎてしまうと、体に毒となってしまいます。
和食や醤油や味噌など調味料にも多く塩分が含まれている為、どうしても塩分過多になりがちです。
高血圧を予防・改善するには1日の塩分摂取量を、6グラム未満に抑えなければいけません。
特に汁物や煮物といった水分を多く含む料理は、塩分を多く入れる傾向にあります。
汁物や煮物は、しっかりダシを取り、うま味で塩分が足りない分をカバーしましょう。

塩分を抑えるだけでなく、カリウムとマグネシウムを補う食事も有効です。
カリウムはナトリウムの排出を行う成分です。
マグネシウムはカリウムの働きをサポートする作用があるので、カリウムとマグネシウムは一緒に摂りましょう。

この他に、カルシウムを摂取する事も、高血圧の予防と改善に繋がります。
カルシウムが不足すると、副甲状腺ホルモンやプロビタミンDが分泌されるのですが、これらが血圧を上昇させる作用を持つのです。
日本人の食事では、どうしてもカルシウムが不足してしまう為、カリウムやマグネシウム同様、カルシウムも意識して補いたい栄養素となっています。

このような点に気を付けて、食生活を見直す事で降圧剤を止められるかもしれません。

降圧剤の副作用とは

現在、高血圧で治療中の患者数は500万人と言うデータがあり、多くの人が降圧剤を服用しています。

最近は、薬など飲まないほうが良い、という医療否定本も出ており、自己判断で服薬をやめる人もいるようですが、それは危険なことです。
医療否定本は、余命が長くない高齢者に限っては妥当な考え方ですが、働き盛りの人たちやまだまだこの先何十年も生きて行きたい人には不適切だというのが、多くの医師の見解です。

薬に副作用はつき物ですが、リスクよりも効果が上回る時には服用が必要です。また、副作用のチェックをしっかりと行うことで回避できますし、もしも副作用が出たとしても対処法はありますので、必要な薬は服用しましょう。

降圧剤の中でも最もよく使われているのが、カルシウム拮抗薬です。
この降圧剤の副作用は、頭痛が10%ほどの割合でありますが、服用後2週間ほどで治まることが大半です。
その他ほてり、むくみ、便秘などが数%ほどの頻度であります。
グレープフルーツとの飲み合わせは、血圧が必要以上に下がる事があるので要注意です。

次いでよく使われるのがアンギオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)と呼ばれる薬です。
副作用は高カリウム血症や味覚障害、空咳がありますが、出現率は1%未満です。
ARBは腎臓保護作用があり、高齢者にも使いやすいという特徴があります。

アンギオテンシンI転換酵素阻害薬の副作用も空咳ですが、出現頻度は低いです。

降圧目的で利尿剤を使うこともあります。
副作用は、脱水、低カリウム血症、尿路結石、便秘などがあります。

β遮断薬は心拍出量を減らすことによって血圧を下げます。
気管支喘息の人には禁忌の薬です。

副作用は、全ての人に出るわけではありません。出現率が1%未満であっても、説明書には記載されます。

必要以上に副作用を怖がらず、心配な事は主治医に相談しましょう。
自己判断での服薬中止は、大変危険だということを認識して下さい。

↓高血圧症におすすめ治療薬
ノルバスク
ミカルディス